2013年06月23日

惑星移住A レスキュー宇宙船の飛来

地上90メートルまで降下して空は見えなくなった

最初の出現は劇的です。
2008年1月1日、テキサス州ダブリンに住む37歳の溶接工リッキー・ソレルスがその時それを見たのです。

彼の家はオークの木の林に囲まれた家に、妻と娘で住んでいました。
その日、太陽はまだ樹木の上にあって、鹿狩りをする絶好のタイミングだったので、9倍の望遠照準器を備えたライフルを持って、裏の林に入っていきました。

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・現地に立つソレルズ

獲物を探して木々の間を進んで行くうち、ふと見上げると空が異様なものに覆われているのに気付きました。
表面は銀灰色で、穴が碁盤の目のように等間隔に配置されています。
しかし林が地平線をさえぎっていて、物体の端が見えません。

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・再現イメージ

ソレルズは、その物体が何なのか見極めようとして、ライフルの望遠鏡でのぞいてみました。彼は「恐怖心は感じなかった」といいます。
報道記者や研究者からのインタビューに次のように証言しています。

「それが何だったかは全く分からなかったが、錫のような灰色でできた一枚の鉄板のように見えた。
全体に網の目のような格子状(グリッド・パターン)に、上下左右はるか遠方まで12メートル間隔に穴が開いていた。
だが表面には、ボルトやナット、リベットのような接合点がなく、どのような継ぎ目も見られなかった…」

「表面全体はなにか熱によるかげろうのように揺れていることに気付いたが、水蒸気ではなかった。
穴の凹みをよく観察すると、深さが約2.5メートル(8〜10ft)で、入り口の直径が約2メートル(6〜8ft)、奥の方は1メートル(3〜4ft)ほどあることが分かった…」

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・解説再現図

なぜソレルズがこれほどまで詳細にUFOの構造を認識できたかといえば、物体が90メートルの近さまで高度を下げて接近してきたからですが、この高さを彼が認識したのは、実家の牧場のサイロ(穀物倉庫)についていたエレベータの高さが90メートルだったからで、そこで暮らしていた彼の体験から割り出された非常に説得力のある数字ということになります。

さらに持っていたライフルのスコープが強力で、3〜9倍のズームをフルに使いながら穴の構造を観測していたからだったといえるでしょう。

そして現在は金属溶接工の仕事をしているわけですから、物体の材質や接合の状態に関心を示したことは自然なことであり、その結果としてこの巨大UFOの構造が判明したことは幸運としかいいようがありません。

その日の夜、ソレルズはさらに2度にわたって自宅の上空を通過していった巨大UFOを家の前のテラスから見ていましたが、その全体の大きさや飛行形状については、1週間後に起きた多数の目撃事件によってより明確になっていきます。

このころには軍を巻き込んだ大騒動に発展し、多数のレーダー映像によって驚くべき実情が明らかになります。

posted by ニラサワ at 18:37| Comment(7) | TrackBack(0) | UFO・宇宙人遭遇事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月09日

惑星移住@ 宇宙レスキュー隊の実態

事件の真相にだれも気付いていない

ネットの新刊案内にあった、「リッキー・ソレルズ」と「スティーブンビル」という文字に目がとまりました。
オッ! いよいよこの事件が注目を浴びるかなという期待感を感じさせるものでした。

本は『マスメディア・政府機関が死に物狂いで隠蔽する秘密の話』という興味を引きそうなタイトルが付けられ、オリバー・ストーン監督の映画「JFK」の原作者である陰謀論作家のジム・マースが書いています。

しかし18項もある章の一つの中で、当時報道された概要をさらっと舐める程度の記載でしたから、この本だけでは一般の人が状況を把握するのは難しいと思いました。
それでも、本のタイトルにふさわしく、テキサスの現地では、目撃者たちに対し、ひどい個人攻撃のいやがらせが軍当局から行われていたことが述べられています。

巨大UFOの構造が鮮明に見られていた

2008年の1月1日にリッキー・ソレルズによる最初の目撃事件がテキサス州のダブリンで発生しました。
そして1月8日にも近くのセルデンという町で信頼度の高い目撃事件が起きたことで通信社が世界的に報道し、一躍注目を浴びました。

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事件が発生したテキサス州中部

UFOの出現は1月いっぱい続き、テキサス中部地域で数百人に上る目撃者があったといわれます。地元のテレビだけでなく、CNN、CBC、ポスト紙、トリビューン紙など全国メディアにニュースとして取り上げられ、世界最大の民間UFO調査機関MUFON(相互UFOネットワーク)も大掛かりな調査を開始していました。

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地元テレビ局が放送した再現CG映像

日本でもスポーツ紙が取り上げ、ネットでも多くの現地ニュー映像が掲載されていました。
この事件は「惑星規模のレスキュー部隊…」として私は『宇宙人はなぜ地球に来たのか』(P208)に記載しています。

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事件を報道した日本の新聞

しかしそれ以降も、事件のレポートをさらに詳細に分析してみると、驚くような内容が明らかになってきました。

この結果を2012年8月に関西テレビの「マルコポロリ」という番組で、矢追さんと出演した時に報告しましたが、本放送ではカットされました。
ところが、視聴者のあまりの反響の多さから、翌週に急きょカットされた部分を放送することになったということがありました。

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関西テレビ放送画面

同じようなことが年末の超常特番でも発生し、NASAへのアメリカ取材の提案はアメリカ側から拒否されたあげく、なおもテキサス事件取材をいい張った私のコーナーは、本放送ではカットされて、局のホームページに正月明けに一週間だけの動画掲載となってしまったことを皆さんも覚えておられることでしょう。

結局この事件は、ジム・マースではありませんが、「当局が死に物狂いで隠蔽する」テーマなのかもしれません。

思い出すのは、奇しくも関西テレビ放送後の8月下旬に、人類初の月着陸を果たしたアポロ11号のニール・アームストロング船長が亡くなったことです。
彼が見た、月面着陸地点の周りにいたいくつもの巨大なUFOや、月面上にある人工的建造物について公言するならば、彼の「妻や子供および孫はすべて死ぬことになる」と当局から脅迫されていたことが、情報公開で関係者が証言しているのです。

ですから、ここで報告しようとしているテキサス州で起きたスティーブンビルの目撃事件は、現地の目撃者たちの多くは、口外することに対して恐怖を感じるほどの軍当局からの抑圧があって匿名者が大半だったといわれ、状況の総合的な把握は困難をきわめ、それ以降の報道は途絶えていましたが、私自身が新たに情報の詳細な分析によって得られた展望を報告していきたいと思います。

posted by ニラサワ at 23:30| Comment(6) | TrackBack(0) | 地球外文明 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月26日

宇宙船地球号の変動

『第3の選択』という気候変動予言

以前しばらくは暖冬だったという記憶があります。そのころは温暖化が話題になりました。
しかし、すぐに冷夏と酷暑が交互に現れるようになり、ここ数年は冬の寒さが厳しくなりました。

最近目立つのが、爆弾低気圧という言葉でしょう。
これは四季を問わずやって来ます。特に日本列島上で台風のように発達する現象が、年を追うごとに激しさを増している感じです。
都市部ではビル風による突風のイメージがありますが、竜巻や強風による広域被害が多発しています。

災害が起きると復旧に追われますから、過ぎ去るとあまり記憶に残したくないのが心情です。しかし、そうした変化は増幅し、四季の流れが乱れてしまっています。

また生活習慣の変化か、花粉症に悩まされ、さらに大陸からの黄砂とPM 2.5で視界が悪くなると、マスクをしてゴーグルも付けたくなりそうで、まるで「風の谷のナウシカ」の時代がやってきたのかとも思ってしまいます。それに放射能ということもありますし…

こうした状況に曝されていますと、30年前に出版した『第3の選択』という本を思い出します。
この本はアメリカでは発売禁止になったといわれました。

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弊社で1981年に翻訳出版したこの本の内容にもとづいて、翌年に矢追さんと特番を作り、大評判になりました。

記憶しているのは、当時は「異常気象」が世界的に起きだし、矢追さんが日テレの看板番組だった「木スペ」のディレクターとして、各国からそうした気象に関する映像を集めていたことでした。

人口増加と地球の危機

「第3の選択」のテーマは地球温暖化でした。
ストーリーは1957年にアラバマ州のハンツビルで開かれた秘密会議に端を発しています。
今から50年以上も前のことで、世界人口は30億にも達していない時代に、今日の状況を見通す内容になっていました。

この秘密会議に出席していた科学者の発言は次のようなものです。

「世界人口は21世紀に入ると65億に増えるだろう(現在71億)。そのとき30%の先進工業国人口比は20%を切るようになり、世界はより貧しく飢えたものとなるだろう…」

その後、中国やインドなどの経済発展がめざましく、貧困をしのいでいきますが、二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスの排出は増え、温暖化は加速します。

「60年代の終わりごろには、地球はすでに自らの汚染によって生じたガス体にすっかり閉じ込められ、熱がますます逃げにくくなり、炭酸ガスのレベルが8倍に増加し、地球の平均気温を押し上げてしまう…」

そして実際に、世界の異常気象が70年ころから始まりました。
『第3の選択』を出版したのが81年で、「木スペ」で放送したのは82年です。

温暖化による異常気象によって、地球が世界の人口を維持できなくなるため、一部のエリートだけが「第3の選択」として火星脱出をたくらんでいるという筋書きによって、この本はUFO問題にリンクしていました。

本の著者はフィクションとして書いたと言っていましたが、多くの真実が含まれていたとされ、それだけこの時代から環境の変化が危惧されていたわけです。

実際は寒冷化に向かう

温暖化現象は、250年ほど前に起きた産業革命から、私たちが火石燃料を多量に使うようになった人為的な原因で起きたものでした。

ところがその温暖化があるレベルに達すると、突如として地球が寒冷化に向かうということが最近、気象学的に明らかになってきたのです。

つまり現在は、温暖化と寒冷化の二つの衝突によって、不安定な気象現象を起きていることになります。ではその先にどのような気候変動がやってくるかということが問題になってきます。

これが映画「ザ・デイ・アフター・トゥモロー」の基になったデータとして有名な、2004年に公になった「ペンタゴン・レポート」の内容で、それが今日、より現実化しつつあるということを再認識しなければならないようです。

「ペンタゴン・レポート」とは、その名の通りアメリカ国防省(ペンタゴン)が作成した報告書で、アメリカという国家の防衛戦略上の文書として、2003年に秘密報告として出されたのですが、間もなくオブザーバー紙がその存在を暴露してしまったという経緯がありました。

この報告書にある「突如として地球が寒冷化に向かう」という結論は、不気味で、人々を不安にするという意味で秘密にされたのかもしれません。

しかしこの報告書の内容は、グリーンランドの過去何万年にもわたる氷床のボーリング調査や、古気象学に基づく科学的な結論として受け止めなければならないでしょう。

なぜ寒冷化するかといいますと、温暖化で氷河や極冠が解けた淡水が海水の塩分濃度を変えるため、海水の比重が軽くなり、今までグリーンランド沖で沈みこんでいた海流の下降が弱くなり、「海洋熱塩循環」といわれているこの流れを遅らせるからだといわれています。このため世界の海をめぐっている海流の流れが変わってくるわけです。

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図:海洋熱塩循環

250年以上にわたる化石燃料の消費で上層にたまった温暖化ガスの結果として、地表の気温は1950年ころから、だいたい年0,3〜1,2℃というテンポで徐々に上昇してきてきたとしています。

これによって

「北アメリカ、ヨーロッパ、南アメリカの一部の気温が50℃を越える日数は1世紀前よりも30%以上増え、氷点下以下になる日数ははるかに少なくなる。
山岳地帯での洪水が増え、耕作地での旱魃は長引く。
そして温暖化が加速して1年間の温度上昇は倍になる。
森林地帯や草地も乾燥し山火事が起る。
2005年までには気象災害が増え、台風とその被害は益々大きくなる。
夏の北極氷山は2010年までにおおよそ無くなる。
2003年に比べて約4倍の数百万人の人が洪水の被害を受ける。
海水温度が変わるので魚の生息域が変わり、漁場が変わる」

というのです。

この予測は大方的中し、アフリカのキリマンジェロの万年雪が消え、夏には北極の極冠が消失しました。

このように、氷河や極冠が解けてしまうと、いよいよ海洋熱塩循環の変化が起きだすわけです。これが2010年からであろうと報告書は予測していました。

そしていよいよ、まさに今日のことになるわけです。
海洋熱塩循環の停滞によって、暖流が来なくなるとか、大気上層のジェット気流の流れが変わって、季節ごとの気圧配置に異常が起き、その結果として寒冷化が突如始まると「ペンタゴン・レポート」は警告します。

2010年から2020年にそれは起る

この報告書では「気温上昇がある閾値を越えると、突然10年間に3〜6℃の速度で気温が下がり始め、それが長期間続くことがある」というのです。

そのきざしとして、「世界の食糧生産国の冬の寒さを厳しくし、土壌の水分を減少させ、強風に襲われるようになる」という状況が起きてくるといっていますが、今年の冬くらいから起き出しているのではないかと思うのです。

中国の乾燥と水不足による黄砂、そしてインドでは干ばつによる小麦粉生産の低下がニュースになり、また日本で見られるように低気圧の発生が頻繁で、毎週のように寒気を含む強風が吹きまくっています。

一方、国際状況の奇妙な変化に気付いている人も多いのではないかと思いますが、レポートの予測にある「気候変動に最も弱い国は暴力的になる可能性がある」ということが、最近の資源や漁場の取り合い、あるいは領土問題などを起こす隠れた原因になっているのかもしれません。

ではこの寒冷化はどのくらい続くのでしょう。
長期化すると状況の悪化はもっとひどくなってくるだろうからです。
レポートは「食糧不足、水不足、エネルギー不足」に基づいて、国家の防衛戦略を立て、「柔軟な対処、国家間の友好」のもとに、「今何をしておけば後悔しないで済むかを明らかにする」必要性を強調しています。

しかし「始めは条約や貿易規制のようなことが行われるだろうが、土地や水、資源の問題は次第に暴力的になり、紛争国が絶望的になるにつれて争いは激しくなるだろう」という予測が付けられています。

その意味からも氷河期的寒冷化の継続状況は重要な問題になります。
寒冷期の継続期間は、グリーンランドのボーリング調査などから、以下のように判明しているといわれ、それは決して予断を許すものではありません。

直近の小氷河期は1,300年代からの550年間でした。
8,200年前の寒冷期は100年間続きました。
12,000年前のヤンガードライアス期は1,300年間におよび、
これらの期間には、多くの生物種や民族に多大な犠牲が出ています。

そして、過去73万年間を見てみると、寒冷化が8回起こっていますが、レポートでは「そのすべての原因は海洋熱塩循環の崩壊であった」としているのです。

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元報告書からの転載グラフ(訳出サイト「連山は知恵」より)

過去の海洋熱塩循環の崩壊がなぜ起こったのかということについては不明なところが多いため、予測の確定が難しく、防衛白書としてのこのレポートは、一万年ほど前のヤンガードライアス期をモデルにした最悪の事態を想定し、対処策を講じようとしています。

何しろ今から500年ほど前の小氷期には、北欧諸国で数百万人の餓死が出たといわれ、民族そのものがバイキングといった海賊紛いになったわけですから、尋常ではありません。

この大きな気候変動には、太陽活動や宇宙線量などの影響が考えられますが、さらに今回はそれらに連動した地殻変動が関係してくるかもしれません。
現実の事件から、さらにこの問題を追及していきたいと思います。

posted by ニラサワ at 23:28| Comment(2) | TrackBack(0) | 予言・天変地異 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月24日

大災害とUFO現象

ロシアの隕石落下事件で、なぜUFOの関与が問題になったのか

事件が起きた2月15日の朝、大手写真週刊誌から取材を受けて、初めて今回の隕石落下事件を知りました。
そのとき最初に私の頭に浮かんだのは、100年ほど前にシベリアで起きたツングース爆発でしたので、そのことを話しましたが、それは記事にはなりませんでした。

翌週になると、今回のウラル地方上空で爆発した隕石に、どうやらUFO現象が関係しているのではないかというニュースが駆け巡り、これに関しても、別の週刊誌から取材を受け、以下のような記事として報道されました。

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「週刊大衆」2013年3月25日号

いろいろ調べていくと、一連の「UFOによる地球への関与」がより明白になってきましたので、未掲載になった部分を含め、改めて整理してみました。

不思議@ ツングース隕石は落下直前に減速し急カーブした!

ロシアは面積で日本の45倍もある世界一の広さの国ですから、隕石のような宇宙からの飛来物にもそれだけ頻繁にさらされるのでしょう。
ですからUFO事件数も膨大で、弊社で刊行した『ソ連・東欧のUFO』も分厚い本でした。

その第一章が「ツングースの奇跡」となっており、ロシアで最も有名なUFO事件(!)がこのツングース爆発なのです。

では、なぜツングース事件がUFOに絡んでくるかといいますと、その宇宙からの物体が隕石では説明できない航路をたどっていたからでした。

その状況を説明しますと、まず、南の方向から大気圏に突入してきたこの宇宙からの落下物は、下図のように、バイカル湖の西方上空に入って来てから、減速したことが明らかになったのです。

隕石が大気圏に入ってくるときは、およそ秒速20キロメートルというものすごいスピードになり、音速の60倍くらいで突入して来るわけですが、ツングースの場合は大気圏に入ってからは、秒速0.7〜1キロメートルという、ジェット機ほどの速度になっていました。
これは普通の隕石落下速度の20分の1にまで急に減速されたことを意味しているのです。

この減速が判明したのは、衝撃波の分析と目撃者の証言からです。

まず、真空の宇宙から大気層に入るとき、激しい大気擾乱による衝撃波が発生します。そして間もなくして地表と接触するときの爆発による二度目の衝撃波が記録されます。

この二度の衝撃波の時間から、物体落下を地上から見ていた人の証言と樹木倒壊の方向から割り出された航路の距離によって、大気圏内を進行した物体の速度が算出されたわけです。

この大気層を通過するときの物体の速度は、普通の隕石落下速度からは想像できないほどのノロノロ状態です。

そのあげく、大気層に入ってからジクザグ航路をたどります。

下図に太線で示されているように、南方から大気圏に入ってきた後、いったん東方に急カーブしてから、今度は西にV字ターンして、タイガと呼ばれる人跡無踏の針葉樹林地帯に落下したことが明らかになりました。

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弊社刊『ソ連・東欧のUFO』より

この事件が起きてからもう百年以上たつわけですが、この間何度にもわたってロシアの科学者チームが現地調査し、地元の人たちの目撃証言や、倒木の方向などから、上記のような落下物の航路や速度が割り出されました。

不思議A 隕石のかけらはなぜか地上に残らなかった

ツングースの場合、その爆発のエネルギーから、物体の大きさは直径約1キロメートルで質量は数億トンだったという計算が導き出されています。今回のチェリャビンスク隕石の60倍ほどです。

しかし、ツングース爆発では、度重なる調査でも、木々がなぎ倒されてはいるものの、落下した痕跡であるクレーターも、飛び散ったはずのかけらさえ発見されていません。

こんどのチェリャビンスク隕石の場合も、普通なら地面に衝突して大災害になるはずなのに、地表に到達した痕跡が見当たりませんでした。

だいたい隕石が数メートル以下ならば、大気摩擦のため途中で消滅するのですが、それ以上の大きさになると地上にまで到達して被害が生ずるといわれていますから、ロシアの二度の隕石事件には疑問が生じてくるわけです。

今回の場合、州都チェリャビンスクの西方で、落下直後に氷結した湖に空いた8メートルほどの穴が発見され、隕石で空いたのではないかといわれましたが、州政府がダイバーを潜らせて隕石の痕跡を探しましたが、何も見つかりませんでした。

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しかも、朝日新聞の記者が現地取材した際に、湖岸に住む目撃者から「何か白い物体が湖面に落下し、雪を跳ね上げて再び上空に鳥のように飛んで行った… だから穴の底には何もないはずだ」という証言を得ています。(2月18日付記事)

このように、ロシアではチェリャビンスクもツングースも、いずれも空中での爆発による被害しか報告されていません。

じつはロシアの人々は、ツングース隕石がなんのかけらも残さず消えたのは、UFOが空中で爆発したからだと結論付けていたのです。
それで今回もUFOだったのではないかと疑う人が多かったわけです。

そして、今回はYouTubeの映像から、UFOが追い越しざま隕石を破壊した可能性が出てきて、国営テレビでそれを分析していました。

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赤丸で囲ったところにUFOがある(ロシア国営テレビより 画像はネガとポジが反転されている)

ところが、ツングース爆発の時もUFOが目撃されていたのです。
爆発があった日に、チェコスロバキアにあるタトランスカ天文台で隕石と同じ航路を飛行する「弾丸形」(葉巻型?)の発光体が目撃されていました。(『ソ連・東欧のUFO』P46)

これも地球に近づく隕石を警戒していたUFOではなかったかと考えられるのです。

上に掲げたツングース物体航路地図で分かるように、最初大気圏に入って来たコースの先にはいくつかの都市が存在しています。
そのままでは人口密集地帯に落ちるので、UFOが隕石を減速させ、いったん東に迂回させてから、タイガの無人地帯に導き、そこで爆破処理をしたと想定されるのです。

隕石が地上に落下すると甚大な被害が出る

かつて6550万年前の白亜紀に、メキシコのユカタン半島沖に落ちて、恐竜の絶滅を招いたといわれる隕石は、直径が10キロメートルほどで、高さ300メートルの津波を起こしたと推定され、直径200キロメートルものクレーターを作りました。

シベリアに落ちたツングース隕石の大きさはその10分の1くらいになり、また今回のウラル地方チェリャビンスクに落ちた隕石はさらにその60分の1ほどなります。

今回のチェリャビンスク隕石について、米航空宇宙局(NASA)は「直径17メートル、質量1万トンで、その塊が大気圏に突入して七つに分裂し、地表に落下した」と発表しました。

これについて日本スペースガード協会では「仮に地表到達時に10メートル規模であれば、直径100メートルのクレーターができて壊滅的な被害となったはず」というコメントを出しました。

「壊滅的被害」とはどういうことでしょう。
ウィキペディアによれば、今回のチェリャビンスク隕石の爆発によって発生したエネルギーは、広島型原爆の30倍(TNT火薬500キロトン相当)だそうです。

広島市はその熱線と爆風によって、一瞬にして市中心部の建物は吹きそばされて消滅し、人口の半数近くの12万人ほどが死亡しました。

ヒロシマの場合は、上空600メートルで爆発したのでこの惨状になったわけですが、チェリャビンスクの場合は地上20キロメートルあたりで分裂したために被害が少なかったといわれます。
それでもドアや窓ガラスの被害は4000棟以上もあり、破片や衝撃波で1500人近くが負傷しています。

ツングースの場合のエネルギーはどうだったかといえば、10メガトン級といいますから、広島型原爆(15キロトン級)の数百倍になるでしょう。
事実このときは地球全体のオーロラ現象が起き、ヨーロッパでは三日間にわたり夜でも新聞が読めたといわれます。

いずれにしても、シベリアとウラルの二回のロシアにおける隕石落下は、人に被害が及ばないような条件で、UFOが爆破(溶解?)したような処理がなされたのではないかと思われるのです。

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爆破される隕石(赤丸のUFOだけ右に抜けていく)

ロシアの国営テレビが分析していたYouTubeの映像は、マッハ60で大気圏に突入してきたため隕石の表面温度が、大気との摩擦で6000℃にもなって発光しだしたちょうどそのときに、後ろからUFOが近づいてきて、隕石を爆破しているように見えます。

もし隕石がこのように分散されることなく、一つの塊としてそのままのエネルギーを保って地表に落下したとすれば、ヒロシマの30倍以上の被害が生じるでしょうから、都市全体を壊滅させ、100万人以上の人口に被害がおよんだとも考えられます。

それではUFOで近づいてきた宇宙人がその被害を防いでくれたのでしょうか。
私はその可能性が大いにあると思っているのです。

ツングースの場合もそうですが、欧米だけでなくロシアの場合も、UFOにかかわる不可解な現象が明らかになろうとすると、国家的に報道が規制されていたことが明らかになっています。
次回もこのテーマが続きます。
posted by ニラサワ at 18:53| Comment(0) | TrackBack(0) | UFO・宇宙人遭遇事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月24日

CIAとモルモン教会

大衆操作のための映画

今もなお、宇宙情報や先史文明などに関するさまざまな分野からのリーク情報に掻き回されているオカルト・スピ系ですが、最近、映画産業と情報機関に関する専門家が最新の著作を英国で出版するというニュースが入ってきました。

タイトルは『ハンガー18---CIAとモルモン教会』で、著者はビリー・グレアムという学者です。
著者のホームページによると、1951年のハリウッド映画「地球が静止する日」と、1980年の「ハンガー18」の対比や、「未知との遭遇」などの映画に情報機関がどう関わっていたかを調べています。

「ハンガー18」という映画は、1947年にニューメキシコにUFOが墜落した有名なロズウェル事件を再現した内容で、回収された墜落UFOの機体が納められていた場所にちなみ「18番格納庫(ハンガー)」というタイトルなわけです。当時としては画期的な映画で、以下のサイトでフルバージョンが見られます。
http://www.youtube.com/watch?v=xfNh1daJ6ms

一方、「地球が静止する日」は、それより30年も前の1951年に造られたモノクロ映画でした。
筋立ては、ロボットを伴って人間型の宇宙人が首都ワシントンに着陸したUFOから現れ、人類の核戦争をやめるよう警告するという内容です。
これは第二次大戦中に、実際にアラスカの米軍基地で起きた事件を描いたといわれています。

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しかし、2008年にリニューアルされた同名のリメイク版は異次元的なエイリアンに変えられたSF的なものでした。これらイメージやストーリが改変される意図はどこにあるのでしょう。

初期の映画製作の背景

著者グレアム氏の説明によると、最初の「地球が静止する日」が作られた1951年当時、製作した映画会社の主席プロデューサーは、その直前まで、CIAの心理作戦本部の重要人物であり、大統領の顧問にもなるほどの、アメリカでもっとも有力な隠密の戦略家の一人だったことを明らかにしています。

興味深いのは、その人物がこの映画製作に関し、企画室のスタッフや台本作家に次のようなことを命令していたことです。

「そう遠くない未来に起こりうるものとして、このストーリを聴衆に強いるようにしなければならない」というのです。
さらに「この映画はきわめて現実的な映像とすべきである」と強調している1950年8月10日付のメモもあります。

つまりこの時代は、私たちの惑星に対し、宇宙からのプレゼンテーションが公になるほどの現実的状況があり、CIAやアメリカ自体がそれを覚悟していたというのです。

1950〜1952年という時期に何があったのかは、私の著書『宇宙人はなぜ地球に来たのか』の巻末年表や本文を見ていただければ分かりますが、各国が核の大量破壊兵器を使用していくことに対し、宇宙から最大のプレッシャーがかけられた時期なのです。

たとえば映画「地球が静止する日」のシーンと同様なUFO着陸事件がアラスカの空軍基地で、日本がハワイに真珠湾攻撃をしたころに発生し、さらにロサンゼルスには巨大な宇宙船が現れ、陸軍が1400発の高射砲を打ち上げるという事件が起きました。やがてニューメキシコのロズウェルにUFOが墜落します。

また映画が封切られた翌年には、首都ワシントン上空にUFOの大編隊が飛び回わり、その年の末にアダムスキーによる宇宙人とのコンタクトが始まります。

映画製作者は、それらを知り尽くし、あるいはアダムスキーのようなコンタクト事件を予測したうえで、警告とアピール、そして大衆の反応を見るためのテストとしてこの映画を作ったという判断は、まさしくその通りだと思います。

劇的変化はなぜ起きたのか

しかしその後、1951年に作られた映画「地球が制止する日」のようなメジャーな映画は作られませんでしたし、宇宙人側からの積極的なプレゼンテーションも起きませんでした。そしてまた、政府から宇宙人存在の肯定的なメッセージが出されることもありませんでした。
この状況は、60年以上たった今日も変わっていません。

著者グレアム氏は、「宇宙人が公の場に現れるのではないかと思われたような、初期の状況がその後起きなかったのは謎であり、なぜ起きなかったかという理由には思いも及ばない」と言っています。

しかし、私の著作『宇宙人はなぜ地球に来たのか』をお読みになった方はお分かりになると思いますが、1960年前後に情報機関、並びに政府系のシンクタンクが隠蔽を決めたということがありましたし、そしてなによりも宇宙人側の勢力図が変わったことを私は記述しましたから、それによって疑問は解けるはずです。

しかしグレアム氏の調査で興味深いのは、政府の方針を変えるほどの「得体のしれない勢力」の存在につながる部分があったので、その点を追求してみたいと思います。その勢力とは、「オカルトを使って地球を混乱に陥れている宇宙人勢力」として私が記述した「火星主流派」のことです。

問題になるのは、その時期、UFO情報にどのような勢力が、どんな意図で関与していったのかということです。

宇宙人を敵視するという方向性

「地球が静止する日」が作られてから30年ほど経った1980年にできた「ハンガー18」の映画製作の背景をグレアム氏が調査したところ、このころには宇宙人が「全く悪意に満ちたET」という描かれ方をして映画が作られるようになったというのです。

一つの例外が、1977年に作られたスティーブン・スピルバーグが監督した映画「未知との遭遇」ですが、すでにこの時、NASA(アメリカ航空宇宙局)はスピルバーグからの協力要請を断っていたといいます。

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なぜなら、スピルバーグはこの映画で、宇宙人を地球人と同じ体躯の友好的存在として描こうとしていたからでしょう。
さらに政府からの圧力としてUFOの権威と言われたハイネック博士が入り込み、人間とは言えないようなひょろひょろのヒューマノイド宇宙人にしてしまいました。

「地球が静止する日」が作られたころは、ハリウッドを舞台に、監督のセシル・デミルやジャック・ワーナー、ウオルト・ディズニーといった面々が協力しながら、友好的宇宙人を取り上げていきましたが、その後、状況は変化していきました。

それが、映画「ハンガー18」です。ここで内容は一転して敵対的宇宙人像となっていきます。

映画が公開された当時、私自身は気付かなかったのですが、台詞の中に「ロズウェルに墜落したUFOの機体の中に、<地球の人間はETが動物を遺伝子操作して造った彼らの奴隷である>という記録板があった…」という言葉が入っていたのです。

この遺伝子変換プロパガンダは、その後の世界に蔓延していく偽コンタクト事件に取りこまれていきます。
これを行ったのは何者なのでしょうか。

情報をコントロールする人脈

「ハンガー18」を製作した映画会社は1970年に設立されたサンというインディーズ映画の会社でした。この会社は剃刀で有名なシック社の傘下にあり、そのオーナーが米国安全保障理事会に深く関係していた軍産共同体のロビイストでもあったというのです。

サンという映画会社は「ハンガー18」だけでなく、UFOや宇宙人問題、あるいは宗教ドキュメンタリーなど、非常に多くの連続テレビ番組と映画製作をこなしていくわけですが、それらの製作は住民の70パーセントがモルモン教徒だといわれるユタ州ですべて行われ、監督、プロデューサー、そして放送作家などがモルモンだったといいます。

というのもサン映画会社の思想はモルモン教によって確立されていたとされ、しかも映画会社のそのオーナーはマルタ騎士団のメンバーだとしています。

2001年に、軍や情報機関の秘密が暴露されたディスクロージャーで明らかになった「マルタ騎士団、バチカンの秘密情報機関、イエズス会の秘密機関が、宇宙人問題の秘密保持に中心的な役割を果たしている」(『UFOテクノロジー隠蔽工作』P379)ということがここにも反映されていたことになります。

そのことは、アダムスキーが「ヨハネス23世は殺されたのだ…」といった真意にもつながります。(『宇宙人はなぜ地球に来たのか』P57参照)
つまり、1960年前後に実行された、火星主流派の急激な流入が、今日の混乱を生み出しているということなのです。

じつはマルタ騎士団は、ウィキペディアで調べると分かるように、国際的な外交特権を持ち、世界中どこへでも自由に行き来できるようで、CIAもこの特権を使って共同歩調をとっているといいます。現在の政治経済、そしてそれを動かす情報がこの動きにのまれてしまっているといわざるを得ないのです。
posted by ニラサワ at 12:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 情報・工作活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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