2014年08月24日

報告されたUFO映像の分析と検証B

今年上半期の映像類を検証

年明けの1月6日に、ドイツのブレーメン空港で管制レーダーがUFOをとらえ、閃光を放つその飛行物体の映像がマスコミをにぎわして以来、日本でも各地から報告が多発しました。
ドイツの飛行場では3時間にもわたってうろついていたこの“金属製”物体に対し、管制官が交信を試みたといわれ、確かに何かの飛行物体だったわけですが、正体不明となっていました。
しかし最近、軍事筋からのリーク情報では、反重力や透明化のテクノロジーを備えた地球製のUFOの可能性が出てきています。

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写真:地球製UFOと思われる発光物体(TV映像より)

雑誌カメラマンによる渋谷上空の円盤

翌1月7日には、山形県の小学校で校庭の定点観測カメラに、近くの山の上に丸い物体が写っていたことがニュースになります。これは動きがつかめず、特定しにくいものでした。

その後これらの話題と共に、「週刊女性」誌が2月4日号に、渋谷上空を低空飛行するUFOを同誌カメラマンが撮影したという記事を掲載しています。
撮影されたのは昨年の12月24日クリスマスイブの午後6時で、「確かに二つの円盤が不可解な動きをしていた」とあり、「ゆっくりとしたスピードで近づいたり、急速に離れたり、30分ほど渋谷の上空を飛んでいた」というのです。
しかも社に帰ってからネットで情報収集したら、「ツイッターなどにも目撃情報があふれていた」とあります。
「電車から外を見たら、めっちゃ平たいUFOみたいなのいた!」など複数が紹介されています。

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写真:「週刊女性」記事

また、1月23日午後9時過ぎに沖縄の那覇市で、県庁の上空に数分間にわたっていくつもの光体が滞空していたという映像が撮られるという事件が発生しました。
現地の新聞が報道して以後、テレビ各局が動画を放送しました。
間もなくして、その時間に米軍の夜間訓練で照明弾が使われていたという証言が出てきましたが、撮影された場所が複数あり、また光体の滞空時間が一般的な照明弾にしては長すぎるとか、その時間以外にも目撃があったなどという報告が出ており、軍事訓練に過ぎないと結論するには至りませんでした。

東京都内で連日出現した謎の発行体

さらにそのころ弊社に、1月20日ころから1週間くらいにわたって、「毎日のように都内でブーメラン型UFOのような光体が出現している」という連絡がありました。
電話のほかに以下のような写真が添付されたメールも送られてきました。

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写真:ブーメラン型光体

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写真:リング状光体

「頭上に15個くらい出現した」とか「池袋で日中に複数の人が見た」など、非常に頻繁に出ているという感じでした。
そこで私自身も空を注意して見るようにし、友人にも連絡しましたが、確認には至りませんでした。

送られてきた写真に関しては、「非常にキラキラしていた」とか「見た目とは違う写り方をする」という発言があったので、正確を期するために「手振れのないよう三脚などを使ってみては」と提案してみました。
これらが真実のUFOだったのか、カイトやランタンのようなものの誤認だったのかわかっていません。

飛行機から撮影された3個の球体

2月に入って、札幌市在住の女性から写真が添付されたメールを受け取りました。
これは飛行機の中から撮影された3枚の連続写真です。
中部国際空港から札幌行きのJAL3115便で、2月2日午後5時8分のこと、離陸して20分過ぎ、遠方に富士山が見えた景色を機内の窓から撮影したとのことでした。
3枚いずれにも、大小3個の白いマユ状の物体が青空の中に、少しずつ位置を変えながら写っています。また最初の1枚には、右上に三角形のものが入りこんでいます。

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写真:最初の1枚 全景

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写真:2枚目の拡大

撮影者は肉眼では見えなかったといいますから、可視光線以外の発光物体ということになるでしょう。
光学的な写り込みということも考えましたが、データから見て数秒単位の連写ですので、そうなると3個の物体の移動を説明しにくいのです。ですから窓の外で位置を変えたものと判断しています。
最初の写真にあった少し茶色っぽい三角形のものは、2枚目と3枚目は画角から右の方に外れて写っていません。これは白いマユ状のものとは質感が異なり、別のもののように思われます。

光学的写り込みに対する注意

スマホの普及や携帯のカメラ、デジカメなどで、だれもが映像をいくらでも写せるようになってきましたので、さまざまな光学的疑似映像が出現して来るのも無理のないことです。
CG加工による偽造は言語道断ですが、手ブレによる光の延伸、絞り孔の投影、モニターやガラスなどの気付かぬ反射光の写り込み、あるいは原因のよくわからない電磁的な影や光斑の移動などが見られます。

最近体験したひとつの例を挙げますと、近代的な建造物や乗り物の室内照明はほとんどLED光源になっており、ひところの蛍光灯や電球ではなくなっています。これらの器具の照明構造は点配置になっており、思わぬ形態を形作ります。

以下の写真は最近、羽田空港待合室から滑走路方面を写したものです。

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まるで青空に浮かぶ円盤やUFOのような形ですが、じつは次の写真のように、建物内部の天井にある室内のLED照明なのです。

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同じような照明器具は、自動車、遊覧船、山のリフトや遊園地のゴンドラ、航空機などあらゆるところに採用されていますので、注意が必要なのです。いずれの場合も外の景色に気を取られ、肉眼はそれらの反射を見落としてしまうようです。

しかし、すべてがそうだと決めつけるのも早計で、実際のUFOが似たような形で写ることもないとはいえず、本人の目撃証言の詳細や、写された状況をよく調べてからでないと断定するのは難しいと考えます。

バルーン・リリースの実験

結婚式やさまざまなセレモニーで頻繁に上げているといわれる風船を使ったバルーン・リリースで、UFOと間違えられているのではないかといわれていますので、実際どのように見えるのかを実験してみました。

毎日都会では上げられているようですが、普段はほとんどそうした騒動が聞かれないのはなぜなのかと考えたからです。

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近所の空き地で150mほど離れた所から写真のような風船を上げてみました。

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すでに写真からわかるように、中央前方に3個の風船をもって人が立っているのですが、肉眼ではよくわからないくらいの距離にあることが分かります。
実際は、上昇していくのを見届けるのがやっとでした。
そして10分もたたないうちによほど注意しないと見えなくなり、200m以上では肉眼では見えなくなります。
双眼鏡でも追い続けましたが、20分が限界でした。これでは日常的に騒動が起きないわけです。
結局、これらの時間範囲を超える物体目撃、あるいは急旋回やジグザグ飛行をとる場合などは、慎重に見極める必要があるのではないかというのが実感でした。

ちなみに、たま出版から間もなく『こんなUFO見たことなあぁい!』という写真集が出ます。さまざまなチャネリング的メッセージにちなんだ映像百数十枚がカラー写真で紹介されています。まあこれだけのケースになりますと、個々の検証が難しいのですが、不思議な映像類であることは確かです。

posted by ニラサワ at 17:05| Comment(4) | TrackBack(0) | UFO・宇宙人遭遇事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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