2014年03月09日

テレビ朝日「超常特番」の検証


放送だけでは出現時間が分からない

前回の立会報告は、12月22日の本放送前に、収録日(11月30日)の私の実体験に基づいて書いた原稿でした。
お分かりのように、上空に現れたUFOは2時間ほども屋上のカメラが追い続けたのですが、放送ではそれがいかにも短時間に起きた現象だと受け止められるような構成として放送されたため、誤解が生じたようです。

それで改めて、放送映像に基づいて、起きた現象の時間的な経緯を説明してみたいと思います。
放送映像は客観的な時間特定の根拠となるからです。
この検証には、ASIOSサイトでの放送映像に対する疑問点を指摘いただいたことによって、明らかになった点があることに感謝したいと思います。

日時計の原理で時間を特定する

まず初めに掲示するテレビ画面は、武良さんと私がテレ朝の屋上でUFO観測を始めた2時10分ころの映像です。

140227_1038~01.jpg
[写真@]

武良さんの顔のすぐ前(左)のビルは、「ザ六本木東京」という高さ150mのビルであることがグーグルマップなどから分かります。
その二つ左のビルは、左半分ほどが影になっていますが、これはテレ朝ビルに隣接する「六本木ヒルズ」ビルの影なのです。
ヒルズビルの高さは238mあります。
そしてこの屋上からザ六本木東京ビルまでの距離は約600mです。

以上の距離データに基づいて、地図で方位を見ていただければ、冬至に近いこの日の太陽移動角度から時間が割り出せます。
太陽の位置と仰角については以下のサイトに出ていますので、高校程度の数学と幾何学の知識があれば、影の高さや水平移動から、時間が分かりますのでお調べください。
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KOHO/faq/astro/sunrise.html

UFO出現の第一報は2時50分

次は、武良さんが「あれは…」といって、最初に空にある何かを見つけた瞬間です。これは2時50分くらいです。

140225_1552~01.jpg
[写真A]

上空を指さした手の下に、「ザ六本木東京」のビルがあり、その左下にヒルズの影が入ってきているのがわかるでしょう。
このすぐ後に、左隣に立っている私は「目をそらしたらいなくなった… アッ出た…」といって間もなく、「ただいまUFOが出ました…」と第一報を伝えます。
しかし、この時私を背後から撮影している映像は、じつは15分後くらいの映像が差し込まれているのです。私のUFO出現を告げる第一報は音声しか残されていなかったのです。というのはカメラは私を写す余裕はなく、UFOを追跡してしまっていたからです。ここに映像の謎が発生しました。
その後、じきに私は「時刻を見ておこう」と気づいて、腕時計を見て、2時55分であることを確認しました。

スタジオで騒ぎ出したのは3時15分ころ

さらにここで、放送映像にちょっとした謎が起きます。
放送では、私が「UFOが出ました…」と音声だけで第一報を入れ、まもなくたけしさんが「バーン・ダウンして…」といったのを受けて、屋上のカメラが引いていくとき、振り返った私の顔が大写しになるのですが、このとき私の頭の右に見える「ザ六本木東京」のビルに映る影が意外に大きくなっているのがお分かりになるはずです。
ビルの幅から影はだいたい30m右に移動していますから、15分ほど経っているのです(写真B)。
これは映像の流れは、編集されたことによって時間の経緯が短縮されていることを物語っています。

140225_1601~01.jpg
[写真B]

では、皆がスタジオから屋上に上がって来ていた時間がどのくらいになるか見てみましょう。
屋上ロケが終わりに近づいた以下のカットで、「その時… 今3個写ってる…」とキャプションが入るところに、ほとんどヒルズビルの影に入っている「ザ六本木東京」のビルが見えます。

140227_1514~01.jpg
[写真C]

「ザ六本木東京」のビルの1フロアは4mですから、影は前の写真より約50m上昇しています。
またこの日の日没は4時28分ころといわれていますので、二つのビルの高低差が90mありますので、この時点の太陽仰角から逆算すると、この写真Cが撮られた時刻は3時40分ころということになるのです。
そしてその後、10分くらいで屋上から撤収したと思います。

以上の時間的経緯から、当日台本に基づいて収録日のスタジオ収録の順序を整理しますと、以下のようになります。

1)挨拶と導入 2:00〜(写真@)
  < 韮澤・武良=屋上で観測開始 2:10〜
2)心霊映像 2:10〜2:25
3)UMA 2:25〜2:35
4)吸血鬼 2:35〜3:00
  < 私のUFO目撃第一報 2:50(録音のみ)(写真A)
  < スタジオと屋上のやり取り 3:10(写真B)〜3:20
  < 屋上に全員が上がる 3:25〜3:50(写真C)
  < 休憩 3:55〜4:10
    (大槻教授・局入=3:10、控室入=3:20、スタジオ入=4:10)
  < UFO消失とカメラケーブルの異常・UFO再出現 4:10 
5)未来が見える男・ホフマン 4:20〜5:20
  < 韮澤・暗闇が迫る屋上のカメラモニターに移動する光体を確認=4:55、 控室に戻る=5:00 スタジオに入る=5:05
6)バトル 5:20〜6:00 全終了 (時間は全てPM・+-約5分)

飛行物体は2時間以上現れていた

そうしますと、放送映像に限っただけでも、収録当日テレ朝上空に現れた飛行物体は、2時間ほどにわたって、断続的に現れたことがはっきりすると思います。

まず私の目撃第一報(2:50)で、カメラがすぐにとらえた映像が最初に放映されます。ピカッと光る一個の白いものをとらえ、数秒でいったん消えたと思ったらまた白く現れます。そして、小さい物体が分離したりする様子も大画面のモニターテレビだと分かります。

次は、スタジオと屋上の私たちとやり取りしているとき(3:10〜20)です。
「パーンダウンして…」とたけしさんがいうとき、一個の白い物体を、最初の出現より少し東側にカメラはとらえ、そのあといくつもの物体が入ってきて、スタジオはお大騒ぎになっていきます。
その後スタジオのパネリストたちが屋上に上がってきて(3:25〜50)、カメラのモニターに「きたきた、3個出てきた…」などと興奮した状況になります。

最後の映像は、放送終了直前に、「この後UFOの大編隊!?」とキャプションが入り、スタジオに人々が戻った後(4:00以降)に再び現れた、多くの光体が様々な色を帯びて動いているのが映し出されます。

さらに私は、屋上を後にしてスタジオに降りていく直前の4:55ころに、屋上のカメラが移動する光体をカメラモニターに捉えていたのを確認していますので、日没後30分も経った暗い空にさえ、物体があった可能性を強く認識しています。

つまり、2時50分の第一報から日没後の4時55分までの2時間以上の間、断続的にテレビ局の上空に物体が現れていたと考えています。

次回は、この超常特番が放送された後、視聴率がバトルのあたりでは15%にも達して反響が大きかったせいもあり、各地から類似したUFO目撃や映像の報告を受けましたので、過去のUFOフリート(大艦隊)現象を含め、その正体の分析を進めてみたいと思います。
posted by ニラサワ at 16:36| Comment(4) | TrackBack(0) | UFO・宇宙人遭遇事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月26日

報告されたUFO映像の分析と検証@

「第一報」報告時の映像

テレビ朝日屋上で始まった「緊急プロジェクト」なるUFO呼び出しのロケでは、立会人としての私にとっても最初の出現はショッキングなものでした。

物体は全く静止しており、ほとんど真上のような感覚でしたが、わずかに北側で、仰角にしたら60度くらいでしょうか。
一度見失った後、再度確認して数分間は見ることができました。

私の「UFOが出ました…」という発言に応じて、カメラマンはすぐに物体をカメラにとらえていたようでした。
このときの映像を放送画面からクローズアップしますと、いったん消失した後、急に光度を増加させ、また減衰させているのがわかります。



その映像を上に掲載しましたが、残念ながらこのブログの動画アプリにはAIVファイルが乗りにくく、形の認識が困難になるようですので、ご了承願います。
代わりにワンカット写真を以下に掲載しておきます

131222_2201~01.jpg

肉眼ではわかりませんでしたが、放送映像では大きくなった時にはそれ自体が三角形であることがわかります。
そして、「立ち合い報告」でも述べたように、放送映像では物体の下部から、何かが分離している様子がかすかに写っているのがわかるのです。

形の変化はドイツの空港でもみられた

テレ朝上空のこの最初の物体は、一つの光体から小さな光が左下に溶けて分離しているような様子が私の肉眼で見えました。
驚いたことに、年明けの1月6日にドイツのブレーメン空港に現れた謎の飛行物体も同じ状況が見られたと朝のテレビニュースで報道されていました。

140110_1018~01.jpg
ドイツのブレーメン空港に18〜21時までの3時間にわたって出現し「溶けて伸びた」様子が見られたUFO。空港のレーダーでも補足され、ヘリが追跡したものの正体は不明のまま。

このように物体として確認しようとしても、光学的にも物理学的にも説明できない現象が起きるのは、UFOの未知の動力特性によるのではないかと私は考えます。

それは私自身の何度もの目撃体験で、物体そのものが光の反射や単なる光源としての発光では説明がつかない「特有の発色」をしていたからです。
また、虫網で捕えれば分かるかというと、かつての介良村事件のように、捕獲された小型UFOがいつの間にかこつ然と消失したりします。
かといって全くの幻想かというと、そうではなく物体として存在しているのです。

朝霧高原の貴重映像

じつは今回のテレ朝系「超常特番」の放送前日に、静岡県の朝霧高原で、フジテレビ系の新番組「YOUコントしちゃいなよ!」でも、UFO呼び出しのロケが行われており、そのとき撮影された光体の映像を分析してほしいとの依頼がありました。

140321_1444~01.jpg

この時は、急激なズームがかかっていて、判別に苦労しましたので、「目撃証言を重視した方がいいでしょう」と返答しました。

動画映像が物体の実像を忠実に反映しているかどうかはなかなか難しいところがあります。映像には単なる光体が写るだけですが、肉眼では移動の様子や微妙な細部を認識できるからです。

以前は私もグループで、よくUFO観測をしていました。
その仲間の一人に朝霧高原の近くに住んでいるMさんという人がおりまして、泊りがけでお邪魔したこともありました。その人があるとき家の近くに降りてきたUFOを、家族で目撃し、同時撮影した映像がありますので紹介したいと思います。

これは肉眼と動画映像の差が如実に反映されている点で、興味深いものがあります。
元のビデオデータには、にぎやかなカエルの鳴き声や可愛いお子さんの呼びかけに交じって、撮影者本人の肉眼にもとづく物体描写が入っているのですが、これまたブログには音声が乗りません。ほんとに残念ですが、そこは文字でご勘弁いただくことになります。
まずは映像をご覧ください。



このM氏のビデオ映像は1988年5月12日の午後6時40分ころに撮影されています。
最初、真上に近い空はまだ青く、物体は黒く見えます。
しかし時間は日没に近く、山の峰を過ぎるころには太陽光は山影に遮られ、物体自体が白くなっていくのが分かります。M氏は「アーッ! 白くなった…」と子供や奥さんにいっています。
これは物体自体の発色の変化なのか、発光のためかはわかりません。

上空の青空から徐々に下降して、物体は近付いてきているようで、子供が「降りてきた! ○○ちゃん(自分の名前)のとこに…」と叫んでいます。
近くの木の枝を横切るところで、M氏は「物体はひらひらしていて、棒のようになったり、円盤状になったりしている…」と説明しています。
つまり、シャープな直線状に見えたり、楕円状になったりしているというわけでしょうが、映像的には球体にしか見えません。

そして白く発光したようになりながら、家の屋根近くまで来たとき、M氏は「これは記録用円盤だけど、故障したのかなー…」と、低空に降りてきたことをいぶかり、「こういうときは近くに母船がいるかもしれない…」などともいっています。UFOそれ自体を、人が乗らない無人の偵察機で、30cmくらいの小さいものだったと判断したからでしょう。
物体までの距離は近辺の地形から見て100〜200mくらいまで近づいてきたと見積もられます。

このように、日没によってあたりが暗くなるころ、UFOそのものが明るく発色する現象が、今回の「超常特番」収録で、私が屋上から降りる直前に、カメラモニターに確認した光体を説明するのかもしれないと思います。

このほかにM氏は、同じようなUFOが、上空からすごいスピードで落下してきて、庭の上空で停止し、滞空した映像を撮っていたと私は記憶していますが、まだ資料の中から出てきません。

ともかくこの富士山麓一帯は、私自身も超接近遭遇した(『ニラサワさん。』P146参照)思い出のある場所でもあります。

次回も、さらに国内でのUFOフリート現象の動画や、最近の報告映像をもとに検証を続けます。

posted by ニラサワ at 16:14| Comment(4) | TrackBack(0) | UFO・宇宙人遭遇事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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