2013年02月24日

CIAとモルモン教会

大衆操作のための映画

今もなお、宇宙情報や先史文明などに関するさまざまな分野からのリーク情報に掻き回されているオカルト・スピ系ですが、最近、映画産業と情報機関に関する専門家が最新の著作を英国で出版するというニュースが入ってきました。

タイトルは『ハンガー18---CIAとモルモン教会』で、著者はビリー・グレアムという学者です。
著者のホームページによると、1951年のハリウッド映画「地球が静止する日」と、1980年の「ハンガー18」の対比や、「未知との遭遇」などの映画に情報機関がどう関わっていたかを調べています。

「ハンガー18」という映画は、1947年にニューメキシコにUFOが墜落した有名なロズウェル事件を再現した内容で、回収された墜落UFOの機体が納められていた場所にちなみ「18番格納庫(ハンガー)」というタイトルなわけです。当時としては画期的な映画で、以下のサイトでフルバージョンが見られます。
http://www.youtube.com/watch?v=xfNh1daJ6ms

一方、「地球が静止する日」は、それより30年も前の1951年に造られたモノクロ映画でした。
筋立ては、ロボットを伴って人間型の宇宙人が首都ワシントンに着陸したUFOから現れ、人類の核戦争をやめるよう警告するという内容です。
これは第二次大戦中に、実際にアラスカの米軍基地で起きた事件を描いたといわれています。

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しかし、2008年にリニューアルされた同名のリメイク版は異次元的なエイリアンに変えられたSF的なものでした。これらイメージやストーリが改変される意図はどこにあるのでしょう。

初期の映画製作の背景

著者グレアム氏の説明によると、最初の「地球が静止する日」が作られた1951年当時、製作した映画会社の主席プロデューサーは、その直前まで、CIAの心理作戦本部の重要人物であり、大統領の顧問にもなるほどの、アメリカでもっとも有力な隠密の戦略家の一人だったことを明らかにしています。

興味深いのは、その人物がこの映画製作に関し、企画室のスタッフや台本作家に次のようなことを命令していたことです。

「そう遠くない未来に起こりうるものとして、このストーリを聴衆に強いるようにしなければならない」というのです。
さらに「この映画はきわめて現実的な映像とすべきである」と強調している1950年8月10日付のメモもあります。

つまりこの時代は、私たちの惑星に対し、宇宙からのプレゼンテーションが公になるほどの現実的状況があり、CIAやアメリカ自体がそれを覚悟していたというのです。

1950〜1952年という時期に何があったのかは、私の著書『宇宙人はなぜ地球に来たのか』の巻末年表や本文を見ていただければ分かりますが、各国が核の大量破壊兵器を使用していくことに対し、宇宙から最大のプレッシャーがかけられた時期なのです。

たとえば映画「地球が静止する日」のシーンと同様なUFO着陸事件がアラスカの空軍基地で、日本がハワイに真珠湾攻撃をしたころに発生し、さらにロサンゼルスには巨大な宇宙船が現れ、陸軍が1400発の高射砲を打ち上げるという事件が起きました。やがてニューメキシコのロズウェルにUFOが墜落します。

また映画が封切られた翌年には、首都ワシントン上空にUFOの大編隊が飛び回わり、その年の末にアダムスキーによる宇宙人とのコンタクトが始まります。

映画製作者は、それらを知り尽くし、あるいはアダムスキーのようなコンタクト事件を予測したうえで、警告とアピール、そして大衆の反応を見るためのテストとしてこの映画を作ったという判断は、まさしくその通りだと思います。

劇的変化はなぜ起きたのか

しかしその後、1951年に作られた映画「地球が制止する日」のようなメジャーな映画は作られませんでしたし、宇宙人側からの積極的なプレゼンテーションも起きませんでした。そしてまた、政府から宇宙人存在の肯定的なメッセージが出されることもありませんでした。
この状況は、60年以上たった今日も変わっていません。

著者グレアム氏は、「宇宙人が公の場に現れるのではないかと思われたような、初期の状況がその後起きなかったのは謎であり、なぜ起きなかったかという理由には思いも及ばない」と言っています。

しかし、私の著作『宇宙人はなぜ地球に来たのか』をお読みになった方はお分かりになると思いますが、1960年前後に情報機関、並びに政府系のシンクタンクが隠蔽を決めたということがありましたし、そしてなによりも宇宙人側の勢力図が変わったことを私は記述しましたから、それによって疑問は解けるはずです。

しかしグレアム氏の調査で興味深いのは、政府の方針を変えるほどの「得体のしれない勢力」の存在につながる部分があったので、その点を追求してみたいと思います。その勢力とは、「オカルトを使って地球を混乱に陥れている宇宙人勢力」として私が記述した「火星主流派」のことです。

問題になるのは、その時期、UFO情報にどのような勢力が、どんな意図で関与していったのかということです。

宇宙人を敵視するという方向性

「地球が静止する日」が作られてから30年ほど経った1980年にできた「ハンガー18」の映画製作の背景をグレアム氏が調査したところ、このころには宇宙人が「全く悪意に満ちたET」という描かれ方をして映画が作られるようになったというのです。

一つの例外が、1977年に作られたスティーブン・スピルバーグが監督した映画「未知との遭遇」ですが、すでにこの時、NASA(アメリカ航空宇宙局)はスピルバーグからの協力要請を断っていたといいます。

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なぜなら、スピルバーグはこの映画で、宇宙人を地球人と同じ体躯の友好的存在として描こうとしていたからでしょう。
さらに政府からの圧力としてUFOの権威と言われたハイネック博士が入り込み、人間とは言えないようなひょろひょろのヒューマノイド宇宙人にしてしまいました。

「地球が静止する日」が作られたころは、ハリウッドを舞台に、監督のセシル・デミルやジャック・ワーナー、ウオルト・ディズニーといった面々が協力しながら、友好的宇宙人を取り上げていきましたが、その後、状況は変化していきました。

それが、映画「ハンガー18」です。ここで内容は一転して敵対的宇宙人像となっていきます。

映画が公開された当時、私自身は気付かなかったのですが、台詞の中に「ロズウェルに墜落したUFOの機体の中に、<地球の人間はETが動物を遺伝子操作して造った彼らの奴隷である>という記録板があった…」という言葉が入っていたのです。

この遺伝子変換プロパガンダは、その後の世界に蔓延していく偽コンタクト事件に取りこまれていきます。
これを行ったのは何者なのでしょうか。

情報をコントロールする人脈

「ハンガー18」を製作した映画会社は1970年に設立されたサンというインディーズ映画の会社でした。この会社は剃刀で有名なシック社の傘下にあり、そのオーナーが米国安全保障理事会に深く関係していた軍産共同体のロビイストでもあったというのです。

サンという映画会社は「ハンガー18」だけでなく、UFOや宇宙人問題、あるいは宗教ドキュメンタリーなど、非常に多くの連続テレビ番組と映画製作をこなしていくわけですが、それらの製作は住民の70パーセントがモルモン教徒だといわれるユタ州ですべて行われ、監督、プロデューサー、そして放送作家などがモルモンだったといいます。

というのもサン映画会社の思想はモルモン教によって確立されていたとされ、しかも映画会社のそのオーナーはマルタ騎士団のメンバーだとしています。

2001年に、軍や情報機関の秘密が暴露されたディスクロージャーで明らかになった「マルタ騎士団、バチカンの秘密情報機関、イエズス会の秘密機関が、宇宙人問題の秘密保持に中心的な役割を果たしている」(『UFOテクノロジー隠蔽工作』P379)ということがここにも反映されていたことになります。

そのことは、アダムスキーが「ヨハネス23世は殺されたのだ…」といった真意にもつながります。(『宇宙人はなぜ地球に来たのか』P57参照)
つまり、1960年前後に実行された、火星主流派の急激な流入が、今日の混乱を生み出しているということなのです。

じつはマルタ騎士団は、ウィキペディアで調べると分かるように、国際的な外交特権を持ち、世界中どこへでも自由に行き来できるようで、CIAもこの特権を使って共同歩調をとっているといいます。現在の政治経済、そしてそれを動かす情報がこの動きにのまれてしまっているといわざるを得ないのです。
posted by ニラサワ at 12:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 情報・工作活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする